仮差押手続きにより貸付金全額を保全
2014.5.22
A社は、B社に合計150万円を貸しつけたのだが、支払ってもらえないとのことで相談にいらっしゃいました。
B社はここ1年ぐらい資金繰りがあまり良くない状況で、自己名義の不動産は持っていませんでした。
しかし、他の財産を調査したところ、B社は得意先であるC社に当月末に支払いを受ける売掛金200万円を有していることがわかりました。
そこで、強制執行する準備として、訴訟などをおこなう前に債務者の財産を仮に差し押さえ、財産の処分をできない状態にしておく、
「仮差押手続き」をB社のC社に対する売掛金に対して行いました。
売掛金への仮差押えは成功し、貸付金150万円全額を保全することができました。
その後、訴訟を経て強制執行に及ぶ予定でしたが、相手方は得意先の売掛金を差し押さえられたことで、
仮差押の解除ため任意の支払いに同意しました。
そこで、貸付金全額を回収した後、仮差押申立てを取り下げ、本件は解決となりました。